バカにつける薬なし
Showbinの『異見提言』 75
<バカにつける薬なし>
昨日(14日)「原発さえなければ」と書置きし命を絶った福島酪農家のニュースがマスメディアを賑わした。
中でも同日夜テレビ朝日の報道ステーションで、自殺した男性のお姉さん が記者に語った言葉が印象的だった。
板書された「バカにつける薬なし」を見て、
「あれは誰に向かって言っているのか分かりますか」
「国と原発に対して言っているのですよ」
続けて「今、国会で首相辞めろとか何とかじゃないでしょう!国民はみんな笑っていますよ。バカじゃないかと」と怒りをぶつけていた。
まったくそのとおり。このお姉さんの気持ちが痛いほど分かった。
父が物凄く苦労して築きあげた酪農を真面目に引き継ぎ、今回の原発事故で乳牛の乳を搾ってもすべて捨てなければならない無念さ、本人には何の落ち度も無いのに妻や子供とは離れ離れになり、借金を返す当ても立たず苦しんだ末の自殺。
一方でバカな政治家どもは原発推進してきた罪の意識などかけらもなく、
被災民をほったらかしで我が身大事の政争に明け暮れている。
「バカにつける薬なし」と言いたくなるのは当たり前だ。
3.11以後時代は大きく変わった。
特に原発に対する国民の意識・感情は大きく変わった。
変わっていないのは永田町だけである。
だからこそイタリアの国民投票結果を見て自民党の石原幹事長は平然と「集団ヒステリー」などと言って憚らないのである。
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