電力使用制限令解除、「計画停電」は?
2011年9月9日(金)

今のまま原発を残しておけば、この平和で長閑な山村もいつの日か原発事故で2度と住めない土地に変わり果てるかもしれません。
彼岸花はモグラを退治できても放射能は退治できません。
そして、こんな地形の除染など絶対不可能です。
showbinの「異見提言」134
< 電力使用制限令解除、「計画停電」は? >
電力使用制限令は今日(9日)解除された。
経産省(東京電力)のでたらめな電力需給データに基づく愚策に国民は企業も個人も振り回された。
その辺の総括は今後早急にきちっと報告してもらうとして、
政府もマスメディアもひとつ重大な忘れ物をしていませんか?
「計画停電」です。
あれはもうはるか昔のアンタッチャブルな出来事と片付けていませんか?
「計画停電」は今もセーフティネットという名で都心部を主とする非停電地区の犠牲者として厳然と存在し、生きているのですよ。
東京電力はこの仕組みにより今もいつでも緊急事態と称して強制停電できるようになっているのです。
今日から電力使用制限はなくなった、良かった良かったというマスメディアの報道はあっても、どこの1社も「計画停電はどうなったか?」を報道するところはありません。
仕方なくまた久しぶりに、東京電力と経産省(資源エネルギー庁)に電話してみました。
予想通り両者とも「計画停電」のことなど全く眼中にない様子でした。
「電力使用制限令」の解除を発表するに際し、せめて今後「計画停電」はどうするのか一緒にアナウンスするくらいの配慮はないのでしょうか?
グループ分けも9月の実施予定表もそのままにしておいて、制限令解除で1件落着ですか?
計画停電対象地域の100万人の人たちへの不安感は残したままで平気でいられるのが今の政府・官僚であり東京電力なのです。
「原発必要」をアピールする為の脅し(道具)として実施し、その役目はほぼ終ったのでもう何の関心もないのでしょう。
いやまだ脅しとしての道具は放棄したくないのでしょう。
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今のまま原発を残しておけば、この平和で長閑な山村もいつの日か原発事故で2度と住めない土地に変わり果てるかもしれません。
彼岸花はモグラを退治できても放射能は退治できません。
そして、こんな地形の除染など絶対不可能です。
showbinの「異見提言」134
< 電力使用制限令解除、「計画停電」は? >
電力使用制限令は今日(9日)解除された。
経産省(東京電力)のでたらめな電力需給データに基づく愚策に国民は企業も個人も振り回された。
その辺の総括は今後早急にきちっと報告してもらうとして、
政府もマスメディアもひとつ重大な忘れ物をしていませんか?
「計画停電」です。
あれはもうはるか昔のアンタッチャブルな出来事と片付けていませんか?
「計画停電」は今もセーフティネットという名で都心部を主とする非停電地区の犠牲者として厳然と存在し、生きているのですよ。
東京電力はこの仕組みにより今もいつでも緊急事態と称して強制停電できるようになっているのです。
今日から電力使用制限はなくなった、良かった良かったというマスメディアの報道はあっても、どこの1社も「計画停電はどうなったか?」を報道するところはありません。
仕方なくまた久しぶりに、東京電力と経産省(資源エネルギー庁)に電話してみました。
予想通り両者とも「計画停電」のことなど全く眼中にない様子でした。
「電力使用制限令」の解除を発表するに際し、せめて今後「計画停電」はどうするのか一緒にアナウンスするくらいの配慮はないのでしょうか?
グループ分けも9月の実施予定表もそのままにしておいて、制限令解除で1件落着ですか?
計画停電対象地域の100万人の人たちへの不安感は残したままで平気でいられるのが今の政府・官僚であり東京電力なのです。
「原発必要」をアピールする為の脅し(道具)として実施し、その役目はほぼ終ったのでもう何の関心もないのでしょう。
いやまだ脅しとしての道具は放棄したくないのでしょう。
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原子力村の研究者への嫌がらせ

showbinの「異見提言」 116
2011年8月6日(土)
< 原子力村による研究者へのいやがらせ >
8月2日、「報道ステーション」で「原子力エリートたちの証言 “安全神話”はこう作られた」を見た。
原子力発電が始まった1960年代、欧米に後れを取っていた日本の原子力のエリートを養成するために作られた国策学科=東大原子力工学科の1期生15人の中にこの日TVに登場した小西敏雄さんと安斎育郎さんがいた。
二人の内きょう取り上げるのは安斎さん。
彼は、熱心に原子力のエンジニアになろうと勉強した。
しかし、その夢は次第に崩れ、原発に存在する危険性を見逃せなくなっていった。そして、東大に助手として勤めていたころ、日本の原子力政策に対する批判を公然と始める。
彼の日本学術会議シンポジウム(1972年)の演説原稿
「幾重にも施されているという安全設備が過酷な事故条件のもとで、本当にその性能を発揮するであろうという実証的保障がどれほどあるのか」
かくして
東大で異端の存在となった安斎さん。
研究室では嫌がらせを受けるように なったという。
誰も口は利かない、研究費は出ない、いつまで経っても助手のまま。
「私の 隣席にいた電力会社から派遣されている人が辞める時に 言ってたことですけども、
“安斎が原発問題について何をやろうとしているかを偵察するのが役目だった”と。
このごろ“原子力村”という言い方がされますけど、今度のような事件が起きた社会的背景には、 そういう批判者を抑圧し排除してその言い分を一切無視していく、 大きな体制的な欠陥があったんじゃないかと思います」
こういう生々しい原子力村のやり口を聞いていると
リンク欄「不公正な国家賠償訴訟」の7月22日の記事にある「東電OL殺人事件の真相」もいよいよ真実味を帯びてくる。
「東電OL殺人事件」に関する記事は明日以降掲載の予定。
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騙されていないか?
玄海町浜野浦(アーカイブより)

Showbinの『異見提言』 89
< 節電旋風は騙ましのテクニック >
とうとう昨日から始まった罰金100万円付きの電力使用制限令。
マスメディアは「節電節電」とTVや新聞で大騒ぎしている。
河野衆議院議員も橋下大阪府知事も昨夜(30日)の報道ステーションの作家広瀬隆氏も
皆口をそろえて
「本当に電力は足りないのか?15%も節電をする必要があるのか?原発の必要性を訴えたいだけなのではないか?」 と疑義を表明している。
広瀬氏によると「現在の原発の発電量はたったの1300万kwで、産業界の保有する自家発電は6000万kwもある。
東京電力(政府)が送電線の解放(発送電の自由化)をすれば、この6000万kwが使え、『計画停電』も『電力使用制限令』もなしで済む」と。
昨日の河野氏のブログでデータが出ているように、毎日東京電力が発表している 「でんき予報」は錯覚を呼ぶ。
一昨日は使用率が93%になったとどのTVも大騒ぎ。
この使用率の分母は「ピーク時供給力」で、毎日前日東京電力が調整しており数値が変わっていることを知っておくべきだ。
6月12日の4080万kwから昨日の5100万kwまで1000万kwも差があるのだ。
東京電力は現在5600万kwまで供給する能力を持っている。
この数字を分母にして使用率が毎日何%なのかを考えればよいのだ。
一昨日の最大使用量は4570万kwに達し使用率が93%になったが、これも実は5600万kwに対しては82%に過ぎない。
余力が「3%を切ったら緊急ひっ迫警報」 「1%を切ったら計画停電」 と脅されているが、それはいつに、この分母となる翌日の「ピーク時供給力」を東京電力がどう見積もるかにかかっている。
過小に見積もればいつでも非常事態に誘導できるのである。
予測ミスで「計画停電」にされてしまったらそれこそ「人災」だ。
しかし、良く知られている「揚水発電」と呼ばれる水力発電の蓄電分500万kwくらいを隠し玉として持っているようだし、余力は充分なのだ。
確かに去年は想定外の異常高温に見舞われ、6000万kw寸前まで行った日はあったようだが、東電発表分だけでも5600万kwも供給力があるのに5100万kw以下に国民に我慢を強いる今のやり方はどう考えてもおかしい。
こんな政策で中小企業は収益を圧迫され、国民は熱中症で死の恐怖に追いやられている。
3月の「計画停電」もそうだったが、今度は 酷暑のなかエアコンを使わせず国民に電力の有難さを骨の髄までしみ込ませようとしている。
「原発必要」を宣伝する為に、知ってか知らずかマスメディアは東京電力と経産省のお先棒をかつぎ善良な国民を騙ましている。
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Showbinの『異見提言』 89
< 節電旋風は騙ましのテクニック >
とうとう昨日から始まった罰金100万円付きの電力使用制限令。
マスメディアは「節電節電」とTVや新聞で大騒ぎしている。
河野衆議院議員も橋下大阪府知事も昨夜(30日)の報道ステーションの作家広瀬隆氏も
皆口をそろえて
「本当に電力は足りないのか?15%も節電をする必要があるのか?原発の必要性を訴えたいだけなのではないか?」 と疑義を表明している。
広瀬氏によると「現在の原発の発電量はたったの1300万kwで、産業界の保有する自家発電は6000万kwもある。
東京電力(政府)が送電線の解放(発送電の自由化)をすれば、この6000万kwが使え、『計画停電』も『電力使用制限令』もなしで済む」と。
昨日の河野氏のブログでデータが出ているように、毎日東京電力が発表している 「でんき予報」は錯覚を呼ぶ。
一昨日は使用率が93%になったとどのTVも大騒ぎ。
この使用率の分母は「ピーク時供給力」で、毎日前日東京電力が調整しており数値が変わっていることを知っておくべきだ。
6月12日の4080万kwから昨日の5100万kwまで1000万kwも差があるのだ。
東京電力は現在5600万kwまで供給する能力を持っている。
この数字を分母にして使用率が毎日何%なのかを考えればよいのだ。
一昨日の最大使用量は4570万kwに達し使用率が93%になったが、これも実は5600万kwに対しては82%に過ぎない。
余力が「3%を切ったら緊急ひっ迫警報」 「1%を切ったら計画停電」 と脅されているが、それはいつに、この分母となる翌日の「ピーク時供給力」を東京電力がどう見積もるかにかかっている。
過小に見積もればいつでも非常事態に誘導できるのである。
予測ミスで「計画停電」にされてしまったらそれこそ「人災」だ。
しかし、良く知られている「揚水発電」と呼ばれる水力発電の蓄電分500万kwくらいを隠し玉として持っているようだし、余力は充分なのだ。
確かに去年は想定外の異常高温に見舞われ、6000万kw寸前まで行った日はあったようだが、東電発表分だけでも5600万kwも供給力があるのに5100万kw以下に国民に我慢を強いる今のやり方はどう考えてもおかしい。
こんな政策で中小企業は収益を圧迫され、国民は熱中症で死の恐怖に追いやられている。
3月の「計画停電」もそうだったが、今度は 酷暑のなかエアコンを使わせず国民に電力の有難さを骨の髄までしみ込ませようとしている。
「原発必要」を宣伝する為に、知ってか知らずかマスメディアは東京電力と経産省のお先棒をかつぎ善良な国民を騙ましている。
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10万年後の安全

Showbinの『異見提言』 88
< 10万年後の安全 >
丁度10年前、私はこの写真が撮りたくてはるばる佐賀県玄海町を訪れていた。
「アトムの町」と書いた大きな看板は記憶に残っているが、恥ずかしながらその頃私は原発には全く無関心でそれが何を意味するのかさっぱり分からなかった。
この1週間マスメディアを賑わせている玄海町。
福島の原発事故以来最初の再稼動原発として注目を浴びているのだ。
ところで3日前にも書いたようにわが国は、ウランを燃やした後に原発から出る使用済み核燃料(核のゴミ)の処分法やゴミ捨て場を未解決にしたまま何十年も原発政策を推進して来た。
国内54基ある原発から出る核のゴミは行き場が無くてあふれている。
3.11以前でさえこのゴミ処分場を引き受ける自治体がなく困っていた。
青森県六ヶ所村が再処理工場として3000トンを収容するプールを備えていたがもう満杯となっている。
そこで同じ青森の むつ市に5000トン を収容できる「中間(最終と言わない所がミソ)貯蔵施設」を建設中であるがどうなることやら。
この状況はアメリカでも同じ。
ヤッカマウンテンに 65kmの地下トンネルを掘り核廃棄物の墓場 を作ろうとしていたが、このほどオバマ大統領が計画の中止を宣言した。
海外の例としてもう一つ、 「10万年後の安全」 というデンマークのドキュメンタリー映画が話題となっている。
無害化するまで10万年かかる と言われる原発から排出される高レベル放射性廃棄物。
フィンランドの小さな島の地下500mに「永久の核処分場」を建設し、10万年後まで核のゴミを眠らせると言うのだ。
6万年ごとに氷河期が訪れるという地球に、こんな計画で10万年後の安全を信じる人類とは何と愚かなことか?
これまでして原発を作り続けたい連中には
「地球は子々孫々からの借り物」という精神は微塵もなく
己が世代の繁栄のことしか頭にないようだ。
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